特殊免疫療法

AKT-DC療法(自己がん抗原刺激型CTL療法)

AKT-DC療法(Activated Killer T cells and dendritic cells)はがんが転移していないリンパ節をくだいて、リンパ球を増やして体に戻すということでした。これまではリンパ球を取り出すとき、がんそのものの中にあるリンパ球や、転移しているリンパ節のリンパ球に注目していました。がんと接触したリンパ球なら、すでに樹状細胞からの指令を受け、攻撃型のT細胞になっていると考え、正しくがん抗原を提示した樹状細胞によって、正確にがんを攻撃するのです。

がん所属リンパ節には複数のがん抗原を提示している樹状細胞が存在しているため、これらの抗原提示により増殖してくるTリンパ球を中心に治療に活用します。がん所属リンパ節はがんが転移しやすいため、転移の広がりを押さえているリンパ節には細胞傷害性Tリンパ球が誘導されていると考えられます。患者さま自身のがん細胞を特異的に認識した細胞傷害性Tリンパ球を、増殖・活性化させた上で体内に戻すことで、術後も体内に残存してしまったがん細胞を攻撃することになります。

AKT-DC療法

手術後の再発予防に効果的な治療法

千葉県がんセンターでは肺がんの手術したⅡ期~Ⅳ期の患者さま170人中88人に、抗がん剤だけの治療を行いました。このときのデータとして7年生存率は24%でしたが、抗がん剤とAKT-DC療法を併用した82人の7年生存率データが52%に上昇しました。この治療法の優位性は7年生存率を2倍以上に引き上げた、臨床研究のデータとして基づいております。

手術のときに切除された所属リンパ節を利用し、リンパ球を増殖・活性化させたあとで、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)を誘導していく治療です。

AKT-DC療法

  • 肺がんの5年生存率を20%から57%にあげた特殊免疫になります。
  • 特定行政法人などで研究された有効性の高い免疫療法になります。