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幹細胞療法の可能性

幹細胞療法が試みられるようになったのは、幹細胞の働きや、その効果が多岐にわたることがわかり、採取した幹細胞を培養して増やすことができるようになったからです。

幹細胞は、からだが危険信号を出しているところに集まって働き、衰えた部分を改善してくれます。この効果を、いろいろな病気に対して応用できるように研究が進んでいます。

組織進行型の病気、組織減退型の病気

減退した組織を修復する幹細胞

人間の病気は、病巣自体が進行するものと減退するものに分けることができます。例えば、がんなどは、がん細胞が増殖することにより、周りの組織に広がり進行していく病気になります。減退病の例をあげると、糖尿病や動脈硬化などがあります。

進行していく病気に対して進行を抑える薬はありますが、減退した組織を修復する薬はありません。幹細胞療法は、減退していく病気に対して、からだの新陳代謝をより活発にし、衰えてしまった組織を再生させる可能性があります。

幹細胞療法の可能性

幹細胞の修復能力で減退部分を補正

進行病の例として、がんは、がん細胞が増殖することで、まわりの正常な組織が障害を受け、減弱していきます。また、がん治療の多くは副作用を伴うため、正常な組織が失われることや、機能減弱が起こります。

幹細胞は、がんに対して直接作用することはありません。しかし、がんの増殖や治療により障害を受けた組織の改善や、衰えた体力を補うなど、補助療法としての効果が認められる可能性があります。

また、膠原病やアトピーなどは進行型の病気ですが、病気の攻撃により正常な組織が減弱していたり、破壊されたりしているので、機能としては減退と考えられます。幹細胞は、このような障害を受けた組織を修復する可能性があります。幹細胞が、障害を受け減弱している組織を補正することで、病気の進行を抑えることができるようになるかもしれません。

幹細胞が、組織を再生する可能性は高いのですが、もちろん限界があります。例えば、手術で切除した臓器や、事故で失った指など、完全に失われてしまった部位を再生することはできません。現在は、病気や老化により、衰えた機能を回復に向かわせることや、その進行を遅らせる効果により、さまざまな病気の治療に応用されることが期待されています。